安倍政権を、12年前と似た「悪夢」が直撃した。賃金や労働時間の動向を把握する厚生労働省の「毎月勤労統計」に不適切な調査が判明、雇用保険などの給付金額が、本来より537億円以上少なくなっていることが11日、分かった。
厚労省は事態を把握した後も公表せず、隠蔽(いんぺい)の疑いも。国民のお金にかかわる問題で、第1次安倍政権の退陣につながった07年の「消えた年金」を思わせる「消えた給付金」。政権には大打撃だ。
12年前の07年、「消えた年金」問題が直撃し、参院選惨敗を経て第1次安倍政権は退陣した。今回も、国民が受け取るお金に絡む問題。「年金」ならぬ「消えた給付金」問題が、「亥(い)年」に再び、安倍政権を揺るがしている。
政権、選挙への影響懸念=野党追及、国会の火種に―勤労統計不正
毎月勤労統計の結果は、雇用保険や労災保険などの支給額の算出根拠となる。生活に直結するため国民の関心は高く、政府が対応を誤れば統一地方選や参院選でしっぺ返しを食らうのは必至。自民党幹部は「本来もらえるものがもらえなかったという話だ。心証は非常に悪い」と嘆いた。
与党の危機感は強く、自民党の森山裕国対委員長は「なぜ長年にわたって(誤りが)なされてきたか、(国会)審議を通じて明確にしなければならない」と記者団に強調。野党が求める閉会中審査に応じる方針だ。与党として看過しない姿勢を示し、国会召集前に「ガス抜き」を図りたい考えとみられる。
主要野党は、安倍政権を追い込む材料になり得るとみて勢いづいている。立憲民主党の長妻昭代表代行は記者団に「国家としての信頼性を揺るがしかねない大きな問題だ」と批判。共産党の小池晃書記局長は「極めて悪質な隠蔽(いんぺい)である可能性が高い」と断じた。
野党には「通常国会はこれ一色になる」(立憲幹部)との見方もあり、徹底追及によって政権への攻勢を強め、統一地方選や参院選につなげたい考えだ。
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以下ネットの反応。
消えた給付金。
過少支給を補う予算について、最初は十数億との見通しが数百億になり二千億円とたった数日で膨らんだ。
消えた年金と同じ構造。東京オリパラ大会招致に賄賂疑惑はあったのかどうか。安倍総理の珊瑚移植発言等、国会で質すことがどんどん増える。
— 蓮舫・立憲民主党 (@renho_sha) 2019年1月11日
安倍政権に12年前と似た悪夢「消えた給付金」問題 https://t.co/vl3j3VCZIt @nikkansports
「賃金が高い都内の大企業が調査対象から外れ、集計後の平均給与額が実際より低くなった…」
給付金減らしたいからわざとやろ
俺もなんぼかもらえるはずやがなんかめんどくさい手続きがいるんやなかろか— パヤシ (@payashi_rin) 2019年1月11日
安倍政権に12年前と似た悪夢「消えた給付金」問題 https://t.co/u3oJaq2R0W @nikkansportsより
どんどん出てくる新しい疑惑。ここまで日本は落ちてしまったのか。
— kouji01 (@kouji01) 2019年1月11日
自民党、「消えた給付金」問題受け閉会中審査前向き(日刊スポーツ) https://t.co/y53egcfr0p
『消えた年金』をもう一度!…とばかりに2匹目のドジョウを狙った『消えた給付金』。あまりにも安易なネーミングに失笑🤣しかも2004年〜だから民主党政権も絡んでる。得意のブーメランが楽しみだ😭
— 皇國臣民 (@koukokusinmin) 2019年1月11日
税金毟るだけむしって、給付金の計算もまともに出来ないとか、消えた年金も含めてなんでこんなクズみたいなやつらに、金を毟りとられなきゃいけないんだってなるよね
— らりょ (@komurazi) 2019年1月11日
安倍政権に12年前と似た「消えた給付金」
雇用保険の失業給付などが本来支払われるべき額より1973万人で総額537億5000万円少なくなっている。 https://t.co/GzjuyS7fAj
— rapipoco (@rapipoco) 2019年1月11日
こんなの、国民をあざむいた犯罪です!!
かなりの刑務所行きを見ないと、納得などできない!!
これは、『消えた給付金』ではない、
なぜなら、『故意に消した給付金』だから!!
給付金を受けるべき人全員が、貰えるまで払わせないとダメだ!!— あいらぶ (@DYEOGZWRGb27jtl) 2019年1月11日
消えた失業給付
過少給付は2000万人 567億円 | 2019/1/11(金) 14:01 - Yahoo!ニュース https://t.co/WHg8VYder8
— Le_cristal (@Le_cristal1) 2019年1月11日
なんかすごくオカシイ。
共同通信では、「(厚労省の担当職員は)総務省の指摘以前から不適切調査だと認識」してたという。
じゃぁ、不適切と知りながら東京以外へ拡大しようとしてたのか?不適切統計、厚労省職員の発言で発覚 「東京以外でも」:朝日新聞デジタル https://t.co/CT3ZnfJKGv
— 薄荷パン (@hakka_pan) 2019年1月11日
データ補正目的のソフトまで作っておきながら「組織的隠蔽ない」とは笑止千万。
だいたい、12月20日に統計に問題があるという報告を受けながら、21日の予算案閣議決定に賛成。これだけで大臣資格なし。毎勤統計の「組織的隠蔽ない」と厚労相 | 2019/1/11 - 共同通信 https://t.co/zLWtBLMebe
— 小池晃 (@koike_akira) 2019年1月11日