一生に一度の摂取であらゆるインフルエンザウイルスをやっつけられるワクチンを作ることが可能という論文が「Nature Communications」に掲載された。
http://irorio.jp/karenmatsushima/20150523/230987/
ワクチン接種は「今冬はこのタイプが流行しそう」との予想に基づくもので、ワクチンを接種しても感染を必ず予防できるわけではない。しかも、毎シーズン接種するのが基本となっている。
だが、一生に1度だけの接種で済むワクチンが登場するかもしれない。
この夢のようなワクチンの鍵を握るのが、CD8+と呼ばれる免疫機能を持つT細胞だ。
オーストラリアと中国の研究チームが、2013年に中国で流行した鳥インフルエンザH7N9に感染し、その後回復した人ではCD8+が強く機能していることを突き止めた。
しかも、このCD8+は、かつて経験したことのないウイルスが体内に侵入してきても防御することができるのだという。この強い防御作用を活用すれば一生に1度で済むワクチンの開発・実用化につなげられるとのこと。
僕は多くのワクチンに関してかなり疑いの眼差しを持っているのですが(詳しくはワクチンについてを参照)、これまたすごい話が出てきましたね。
CD8+という強い防御作用を持つT細胞を活用するとのことですが、もしこれでインフルエンザウイルスを防ぐことができても、きっと数年後にはもっと強力なウイルスが出てきてヤバイ事になるんでしょうね。
100年ぐらい前に大流行して死者1億人を出したと言われる「スペイン風邪」みたいなパンデミックが起こるかも知れません。
あんまり変なものを作らないで欲しいものです。
ただ、一生に1度でいいなんていうワクチンを作ってしまうと製薬会社が儲からなくなってしまうので、実際には絶対に作られないとは思いますけどね。